雪印メグミルクが200億円投じ標茶に新工場2棟ー20年度稼働へ

2017年07月29日 07時05分

 雪印メグミルク(東京都新宿区本塩町13、西尾啓治社長)は28日、標茶町熊牛原野15線東1の3にある磯分内工場で新棟2棟を建設すると発表した。新棟の規模は延べ約2万3000m²で、投資額は約200億円を試算。継続使用する既存建物の一部と合わせた延べ床面積は2万9000m²に上り、施設規模は約2・4倍となる。2020年度下期の稼働を目指す。

 バター、生クリーム、脱脂粉乳、脱脂濃縮乳などを製造する磯分内工場は1960年に稼働。これまでライン増設などに合わせて増築を繰り返してきたが、狭あい化や老朽化が進む。生産性の向上を図るため、動線の見直しも含め全面刷新することにした。

 新棟は製造棟とユーティリティー棟の2棟から成る。製造棟は年間生乳処理能力を2万1000㌧に設定し、バター、生クリーム、脱脂濃縮乳を生産する。ユーティリティー棟にはボイラ、受配電設備、冷凍機、用排水処理設備などを設ける。

 当面の生産能力や従業員数は大幅に変わらないものの、将来的な設備増強なども考慮し、スペースにゆとりを持たせた構造とする考え。老朽化した既存棟は新棟完成後に解体する。

 同社は道内6カ所の製造工場のうち、チーズを主力とする大樹工場でも電気・水道関係設備の増強を17年度から19年度にかけて実施。その他工場についても、時期を見て老朽対策や新規設備投資などを進めていくとしている。


関連キーワード: 商業 建築

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • web企画
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,395)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,279)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,197)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,145)
札幌市の地下鉄南車両基地再整備 延べ2.9万㎡増築...
2024年04月03日 (818)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。