札幌市教育委員会は栄北小、北辰中、札苗中、北野中、稲陵中の5校について、2019年度のリニューアル改修着工を計画している。17年度に長寿命化を目的とした改修計画を作成。18年度の実施設計を経て、19―20年度の2カ年で工事を進めるというスケジュールを描く。改修費は1校当たり6億円、5校で約30億円を試算する。
市内約300校の市立小、中学校は7割が築30年を超え、この先、健全な施設維持に多額の費用を要することが課題。市教委は投資額が大きい更新施設数の平準化を図るため、耐用年数を80年に延ばすリニューアル改修を進めている。
19年度着工を目指す5校は、いずれも1971年から81年にかけて建設した施設で、耐震改修済み。外壁や屋上などの耐久性を高めつつ、設備更新によって機能や性能を引き上げ、長寿命化を図る。
具体的な改修内容を固める設計の前段として、17年度は長寿命化改修計画を作成。業務は4日付で一般競争公告した。参加資格は建築設計・監理のA等級単体で、札幌市内業者。24日まで参加提出書類を受け付け、28日に入札する。来年1月末をめどに計画をまとめ、18年度の実施設計予算化を目指す。
5校の調査対象棟数と延べ床面積は次の通り。(カッコ内は所在地、①は調査対象のうち校舎の概要②は同じく屋体の概要。構造は表記がない限りRC造)
▽栄北小(東区北47条東6丁目)9棟、延べ7064m²①3階、6222m²②S造、2階、829m²
▽北辰中(北区北18条西2丁目)6棟、延べ8273m²①4階、7375m²②2階、898m²
▽札苗中(東区東苗穂7条1丁目)8棟、延べ7721m²①3階、6744m²②2階、977m²
▽北野中(清田区北野2条3丁目)6棟、延べ7361m²①4階、7361m²
▽稲陵中(手稲区曙7条2丁目)6棟、延べ8496m²①4階、7372m²②S造、2階、延べ958m²