市立病院に医局棟 苫小牧市18年着工目指す

2017年11月30日 19時00分

 苫小牧市は、市立病院を増築し医局棟を新設する。規模は3階建て、延べ約1500m²。2018年に着工し、19年12月竣工、20年1月の供用開始を目指す。7日開会の市議会に提出する補正予算案に、実施設計費1897万6000円を盛り込んだ。可決されれば、発注手続きに入る。

 市立病院の医師数は、清水町1丁目5の20の現在地に移転した06年10月当時の51人から、16年度末には81人となった。30人増えたため医局の狭あい化が進み、今後、医師がさらに増員となった場合はスペースの確保が困難な状況だ。医師の勤務環境改善は安定的な医師の確保や、中核病院としての役割を継続する上で必要不可欠なことから、市は医局棟新設に踏み切る。

 増築するのは、病棟西側にある医師専用の駐車場部分。1階に研修医室やカンファレンス室、会議室、2階に診療部長室、医局受付、3階に一般医員室などを配置する計画で、病棟2階にある医局を新施設に移す。

 医局棟完成後は順次、病棟内部を改修し、1階にある看護師や職員向けのスペースなどを2階の医局跡に、空いた1階のスペースには仮称・入退院支援センターを設置する方針。病棟と医局棟は、1階と2階をそれぞれ通路でつなぎ、行き来ができるようにする。

 構造などは今後発注する実施設計で詰めていくが、事業費や実施設計の発注方式は未定としている。


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