網走港物揚場改良 水中コンクリートで全面改築に

2017年12月08日 19時00分

 網走開建は、網走港川筋地区小型船だまりの事業計画を変更した。マイナス3m物揚場改良の工法変更などで総事業費を1億9000万円増額の42億円とし、整備期間を2020年度まで延長。同物揚場は18年度以降に整備を本格化させる考えで、4億3000万円の残事業費を見込んでいる。

 同地区は網走川河口付近にある小型漁船用岸壁で、老朽化が進んでいた係留施設が漁業者の負担となっていたことから1999年度から改良に着手。整備が進んだことで流氷観光船が接岸できるようにもなり、地域の観光振興に貢献している。

 当初はマイナス4m物揚場170m、マイナス4m泊地2万7400m²、背後地1万7100m²、マイナス2m物揚場500m、マイナス3m物揚場145m、道路350mを計画。道路は網走川沿いに開設し行き来をスムーズにする目的があったが、すぐ近くを走る道道網走港線の利便性が高く不要と判断したため整備を取りやめ、事業費1億円を減額した。

 マイナス3m物揚場は老朽化対策として現岸壁前面にブロックを積んで新しい岸壁を造る前出し工法での改良を予定していたが、現施設の劣化が深刻と判明したため2億6000万円を追加して水中コンクリートでの全面改築に切り替えた。17年度は老朽岸壁の取り壊しに一部着手したところで、18年度以降に4億3000万円の事業費を残している。

 このほかの施設は既に整備が完了しているが、マイナス2m物揚場については一部をケーソンからブロックに切り替えたことで3000万円増額した。


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