星野リゾートの星野佳路代表は19日、星野リゾートトマムにグランドオープンした「ホタルストリート」のお披露目会に出席し、報道機関との記者会見に応じた。今後のトマムの開発について、現時点の長期計画で取り組む建物としてはホタルストリートが最後のプロジェクトになるとした上で、「リゾート全体のキャパシティーに対して宿泊のキャパシティーが少ない」との認識を示し、将来的に宿泊のキャパシティーを増やす可能性があることを伝えた。
一方、雲海テラスや景観形成への投資は続ける方針。雲海テラスは「どんどん進化させるために、夏の観光を充実させることが大事だ」とし、タワー以外のところでは開発前の原風景に戻すプロジェクトを進めていることを説明。「雲海テラスから見た時に北海道に来たと思ってもらえるような景観をつくっていきたい」と話した。
トマム以外の道内の開発に関しては「夏も冬も強い観光地は日本の中で珍しい。星野リゾートとしてはトマムは業績がよくなっているし大事にしているビジネスだが、同時に違った地域の展開も積極的にやっていきたい」と述べた。具体的なプロジェクトが始まっていないため構想を伝えられる状況ではないとし、今は来年4月末を予定する星野リゾートOMO7(オモセブン)旭川の開業に向けて準備をしっかりと進める考えを示した。