「青い池」隣接地に駐車場も 美瑛町が白金エリアを再整備

2018年03月30日 13時00分

 美瑛町は2018年度、青い池などの観光地を中心とする白金エリアの観光客の増加に対応するため、駐車場整備をはじめとした「白金エリア再構築」を事業化する。単年度での整備完了を見込んでおり、17年度に着手した美望ケ原ビルケ線の延伸と合わせて白金エリアの交通環境を一体的に改善することで、混雑緩和や観光客の利便性向上を進め、観光拠点として有効活用を図る考えだ。

 白金エリアは近年、外国人をはじめとする観光客が増加傾向にある。大型バスのほか、自家用車やレンタカーで訪れるケースも多く、青い池周辺ではアクセス道路となる道道十勝岳温泉美瑛線や駐車場が混雑するといった課題が浮上している。

 町はこうした状況を改善するため、白金エリア再構築を事業化。18年度当初予算に工事費1億7401万円を措置し、駐車場やキャンピングカーサイトなどを整備することとした。

 メインとなる第1駐車場は青い池隣接地に設ける。面積は8400m²で全面を舗装し、普通車260台分、大型車17台分を確保。道道十勝岳温泉美瑛線からつながる既存駐車場(3000m²、普通車100台分)は第2駐車場とし、特に手は加えずに従来通り使えるようにする。冬期間は閉鎖し、利用できるのは第1駐車場のみとする考えだ。

 白金インフォメーションセンター周辺では、キャンピングカーを5台駐車できる面積663m²(道路部分含む)の専用駐車場を配置。パークゴルフ場への客も利用する既存の駐車場とは別に、臨時駐車場(面積4590m²、189台分、砂利敷き)も設け、観光シーズンの混雑緩和を図る。

白金エリア再構築事業の施設等整備概要

 美望ケ原ビルケ線では、美望ケ原美沢線との交差点から十勝岳温泉美瑛線に至る延長1091m区間を、2億2500万円をかけて新設。幅員構成は車道5・5m、路肩両側1・75mの全幅9mとし、既存部分(車道5・5m、路肩両側1・5mの全幅8m)よりも広げる。舗装厚は12cm、路盤厚は80cmで既存部分と同様となっている。

 白金エリア再構築と美望ケ原ビルケ線の工事はいずれも、4月中の指名と入札を予定している。その後速やかに着工し、19年春ごろの供用開始を目指す。


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