札幌市は第2回定例市議会に提出する一般会計補正予算案に、中央区役所改築時の仮庁舎に使用する大通西2丁目ビルの改修設計費3400万円を盛り込んだ。内部や設備の更新・増強を図る内容で、2019年度に予定する改修工事費に4億7000万円を見込む。ほかに労務単価上昇を受けた除雪関係費や、小規模福祉施設のスプリンクラー整備補助などで追加額6億3600万円を計上する。
市は昨年12月にNTT東日本から取得した大通西2丁目ビルを、南3条西11丁目で現地改築を計画する中央区役所の仮庁舎に利用する考え。
西2丁目ビルはRC造、地下1地上6階、延べ1万1508m²の規模を持ったオフィスビル。区役所と保健センター機能を移すことを前提に、間仕切り変更やカウンター設置、衛生、設備機器の更新、利用者増に合わせたトイレ増強などの改修を施す。
予算可決後、改修設計を外注し、19年度からの工事に備える。
除雪関係費は道路除雪で4億9600万円、雪対策施設関係で2200万円の合計5億1800万円を追加措置する。この内訳は、国の設計労務単価が平均5.44%上昇したことによる補正額が4億2100万円、一般管理費などの比率引き上げによる上乗せ分が9700万円。
スプリンクラー設置義務のない施設にも整備補助が継続されることを受けて、有料老人ホームなど17施設の補助費に8900万円を措置する。
学校の新増改築や施設改修費など56億100万円は、国の17年度補正予算で国庫補助の交付決定を受けたため、当初予算計上額を減額提案する。
このほか、下水道事業会計では、伏古川水再生プラザ運転管理業務のうち19―22年度の委託費8億円で債務負担の設定を求める。
2定議会は17日から6月4日の日程で開かれる。