釧路市は、ストレスフリーな店づくり支援事業補助金の要望書受け付けを開始した。Wi―Fi環境整備やトイレ洋式化などに対して最大50万円を補助するもの。申込期限は6月14日だが、先着順で予算に達し次第締め切る。
外国人がストレスなく買い物や食事ができる環境を整え、いっそうの呼び込みを図ることを目的に、2017年度に創設された制度。18年度は、これまで除外していた居酒屋やバーなども対象店舗に含める。
小売店または飲食店を営む中小企業、協同組合、商店街、NPO法人などが、観光立国ショーケース実施計画でストレスフリーエリアに定めた北大通沿いや阿寒湖温泉市街地で、無料公衆無線LAN環境整備や和式トイレの洋式化、外国語会話指さしシートや外国語メニューを作成する場合に補助金を支出する。
補助額は対象経費の2分の1以内で、LAN環境整備とトイレ洋式化が最大15万円、指さしシートとメニューの作成が最大10万円、1言語当たり2万5000円とし、合計で50万円が限度となる。
LAN環境整備かトイレ洋式化に加え、小売店には指さしシート、飲食店にはメニューの作成を義務付ける(作成済みの場合は免除)。外国語は英語が必須で、中国語の繁体字と簡体字、韓国語にも対応することが望ましいとし、翻訳業務に関しては釧路観光コンベンション協会か阿寒観光協会まちづくり推進機構への相談を求めている。
要望書提出後の審査で採択されれば正式に申請書を提出することになるが、事前着工は認めない。ハード整備に関しては、市内業者に支払う分のみが補助対象となる。
17年度は北大通で2件、阿寒湖温泉で1件を採択し、合わせて42万6000円を支給した。18年度は75万円を予算化している。
応募・問い合わせは商業労政課、0154(31)4548まで。