36号白老拡幅を進める室蘭開建は、4車線化工事を近く一般競争公告する見通しだ。一般土木Bを対象に、第2四半期(7―9月)の開札を見込む。工事規模は2億5000万―4億5000万円を試算している。
36号は、札幌市と室蘭市を結ぶ延長約130㌔の幹線道路。区間の大半は4車線で整備されているが、苫小牧市から室蘭市にかけては片側1車線の2車線区間が残存しており、観光シーズンには渋滞が発生する。
また、2車線区間となっている苫小牧市樽前から白老町社台までの延長4・8㌔は交通量が比較的多い。白老町内で整備を進めている民族共生象徴空間の開設後はさらなる交通量の増加が見込まれることから、同区間を4車線化する36号白老拡幅を17年度に事業化した。
総事業費は40億円。象徴空間が開設する20年度の供用を目指す。対象区間の現況は全幅9・5―14mだが、これを25・8mに広げる。
事業区間には架け換え対象となる苫小牧市内の樽前橋(橋長25m、幅員12m、2径間単純PC床板桁橋)、白老町内の別々橋(橋長42m、幅員9・5m、2径間鋼単純合成H形桁)がある。
それぞれ海側に仮橋を設け、架け換える計画。新橋の規模は、樽前橋が橋長24・8m、幅員24・6mの1径間PC単純プレテンション中空床板橋、別々橋は橋長43・1m、幅員24・6mの1径間単純合成鋼板桁橋となっている。
両橋とも仮橋、橋台の発注は全て終えており、上部などは19年度以降の発注を予定している。
今回の公告では、事業区間4・8㌔のうち約半分を占める苫小牧市内の区間全域にわたって道路拡幅を推進するもので、道路土工、法面、排水構造物、舗装などを施す。各工種の数量は、現在詰めている段階だ。