15億円投じ9河川を災復 むかわ町
むかわ町議会は、2018年度一般会計に15億9236万9000円を追加する補正予算案を可決した。北海道胆振東部地震の災害復旧費関連では15億2535万3000円を配分し、うち河川災害復旧事業に14億9952万6000円を措置。普通河川似湾川をはじめ9河川12カ所で、河道埋塞(まいそく)や護岸倒壊などの復旧に当たる。
11月30日の第5回町議会臨時会議で可決。内訳は、胆振東部地震関連で民生費415万円、商工費6225万円、災害復旧費15億2535万3000円。このほか、給与費61万6000円を措置した。
災害復旧費では、9河川、計12カ所に調査設計など委託料5852万6000円と災害復旧工事費14億4100万円を計上。似湾川の河道埋塞2カ所、オサネップ川の護岸倒壊3カ所、事務所の沢川の護岸傾倒1カ所、一号沢川の護岸倒壊1カ所、有明川の護岸傾倒1カ所、藤田の沢川の護岸倒壊1カ所、カイクマ川の護岸傾倒1カ所、熊追沢川の護岸倒壊1カ所、楡ノ沢川で護岸倒壊1カ所の復旧に取り掛かる。
このほか、道路橋梁の災害復旧に向けた調査設計等委託料として1438万7000円、地震で半壊した鵡川高野球部の寮を解体するための実施設計費423万6000円、町民体育館改修実施設計費720万4000円を措置した。
また、商工費には、地震で営業再開が困難な商工事業者が入居する仮設店舗の建物と土地の借り上げ料として6225万円を盛り込んだ。仮設店舗は、松風1丁目2ほかに寒冷地仕様の平屋、プレハブ工法で設置する。家具小売業、電気機械器具小売業、新聞販売・食品販売の3件が入居する予定。民生費の415万円は、被災者支援事業に充てる。
補正後の一般会計予算総額は140億8609万円となった。
農業施設などに10億円 厚真町
厚真町議会は11月30日、38億5772万3000円を追加する2018年度一般会計補正予算案を可決した。北海道胆振東部地震で被災した農業者向けの経営体育成支援事業補助金28億4762万円や、農業施設等災害復旧事業に9億9000万円を盛り込んだ。このほか、11月6日に専決処分した補正予算も報告した。
可決された補正予算の農業施設等災害復旧事業9億9000万円の内訳は、団体営農地災害復旧工事請負費5億円と農業施設等災害復旧費補助金4000万円、道営の災害復旧事業負担金4億5000万円。団体営農地災害復旧では、幌内や富里、東和、幌里、朝日、新町、美里、鹿沼の農地20カ所、計21・34haを計画している。
専決処分では、一般会計2億1472万5000円の追加を承認。ほとんどを胆振東部地震による災害復旧費が占めている。道路橋梁災害復旧事業で測量調査設計委託料1億2000万円、河川災害復旧事業で測量調査設計委託料5000万円、公営住宅等災害応急事業として宅地堆積土砂排除に1610万円を措置した。
可決後の一般会計予算総額は151億2766万9000円となった。