社会医療法人社団カレスサッポロ(本社・札幌)が洞爺湖温泉で手掛けるホテルプレミアムレイクトーヤが1日にオープンした。全客室からは湖畔の景色を一望できるほか、源泉かけ流しの浴室を設置。ツインをメインに価格は1部屋3万―30万円(平日)に設定する。適正な医療、介護を維持するため、医療法人ながらホテル事業にも参入し、病院以外の収益を生み出す構えだ。
同法人は2017年に洞爺湖町洞爺湖温泉212の3にあった2階建ての民間保養施設を取得。改修して全18室の高級ホテルとした。施工はゴウダが担った。
客室は35m²のダブル1室、42m²のツイン14室、51m²のデラックスツイン1室、124m²のジュニアスイート1室、185m²のスイート1室で構成。メインのツインルームでは、家具の色やソファの仕様を変えるなど、年齢層に沿ったサービスを提供する。施設には大浴場を備えているものの、ジュニアスイートを除く各部屋に、ひのき風呂を設置している。 ユニバーサルデザインのジュニアスイートでは、大きいサイズのトイレと石造り風呂を設けるなど、快適に過ごせるよう工夫した。 同法人の大城辰美理事長は「ホスピタリティという意味ではホテルも医療も同じ。癒やしと健康を融合したサービスでこのホテルを発展させたい」と説明。全客室を対象に医療相談にも応じるサービスを提供するとした。
(北海道建設新聞社2019年7月4日付2面より)