帯広工高が伐採木の腐朽研究 屋外環境下で調査

2019年11月24日 10時00分

流木の効率的な処理方法探る

 帯広工高は18日、同高近くのまなび野公園で伐採試験木を腐朽させる屋外環境下での調査を開始した。環境土木科の3年生3人が岡本博教諭の指導の下で実施。関係機関と構成するプロジェクト連携メンバーの協力を得ながら、流木の効率的な処理方法を研究していく。

材種や露出環境を変えながら試験木を配置した

 同高は2016年夏の台風災害などで発生した流木を河原で腐朽させ、河川に再循環する研究に取り組んでおり、今回は腐朽菌を植菌した試験木の腐朽度合いを屋外環境下で調査する。

 この調査には、十勝管内の河川を管理する帯広開建や腐朽菌の知見を有する寒地土木研究所、北大などがプロジェクト連携メンバーとして参加。13年度から草地復元や防災授業で連携する市民団体の十勝川中流部市民協働会議と共に実用化に向けた実験に取り組む。

 この日は、流木処理研究をテーマとする臼井竣紀さん、岡林ななみさん、佐々木陸玖さんの3人が調査。岡本教諭や寒地土研職員と、校内実習室で植菌した伐採試験木32本について材種や露出環境を変えながら公園内に整理して配置した。

 今後は、それぞれの腐朽度と腐朽スピードを記録し、木材腐朽菌の効果を測定。流木の効率的な処理、活用方法を探っていく考えだ。

(北海道建設新聞2019年11月20日付7面より)


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