2019年の新千歳空港旅客数は、前年比5.5%増の2459万4904人となり8年連続で過去最多を更新した。国内線は年間にわたって前年を上回り、国際線も新規就航路線が相次いだことで旅客数が伸び、震災後の落ち込みを取り戻した。ことしは東京五輪・パラリンピックが開かれるため、さらなる増加が期待されている。
東京航空局新千歳空港事務所による航空概況の速報値。国内線は5.8%増の2073万2744人、国際線は3.6%増の386万2160人だった。
主な路線を見ると、国内線は羽田が4.6%増の1018万7364人。成田が4.7%増の194万6940人、関空が7.6%増の123万4853人と続く。
国際線は、韓国(ソウル・釜山)が118万8172人と日韓関係の影響を受け、8.1%減少した一方、中国(北京、上海、天津、杭州、南京、大連、無錫、青島)が64万9541人と20.4%伸びた。その他定期路線はフィンランドのヘルシンキやオーストラリアのシドニーを結ぶ路線の新規就航で20.5%上昇し、32万1733人を記録した。
新千歳空港のアクセス状況は、JR新千歳空港駅乗降客数が8.9%増の1294万1102人、駐車場出場台数が5.6%増の174万7396台と拡大。このほか、貸し切りバス出場台数は2.3%増の5万8278台、レンタカーの利用台数は12.5%増の46万7541台となった。
(北海道建設新聞2020年1月27日付10面より)