5割増の2155人に 19年10月末の道内建設業外国人労働者

2020年02月09日 10時00分

道内全産業は過去最高に

 北海道労働局が3日発表した本道の外国人雇用届出状況によると、本道で事業主に雇用されている外国人は2019年10月末時点で2万4387人となり、前年同月末に比べて16%増えた。07年に届け出が義務化されてから最高を更新した。このうち建設業は53.4%増の2155人と高い伸びを示した。本道建設業界にとって外国人が欠かせない存在であることが浮き彫りになっている。(全産業動向2面に)

 本道の外国人労働者のうち、建設業が占める割合は8.8%で、前年より2.1ポイント増加した。建設業の国籍別内訳を見ると、ベトナムの1574人がトップで、業界全体の73%に達した。前年の1025人から1年で5割増加した。本道で働くベトナム人のうちおよそ5人に1人が建設業従事者になる。国籍別の2位は中国で125人(前年比3人増)。3位にフィリピンの106人(29人増)、4位がインドネシアの60人(41人増)と続いた。

 事業所数を見ると、外国人を雇う本道の建設業は604カ所で、全産業4944カ所のうち12.2%を占めた。前年の413カ所から46.2%のプラスだった。17年10月末時点では289カ所に過ぎず2年で倍増した。

 一方、全国ベースでは建設業の外国人は9万3214人で、全産業に対する割合は5.6%だった。また全国のベトナム人労働者のうち建設業の比率は11.7%。本道はいずれもこれを上回り、現場における外国人、中でもベトナム人の存在感が全国に比べても強いことが明らかになった。

 在留資格を見ると、本道建設業の外国人のうち85.1%に当たる1834人が「技能実習」だった。前年の1170人から56.7%増えた。次に多いのは「専門的・技術的分野」で146人。前年より65人増加した。このほか日本人の配偶者など「身分に基づく在留資格」が109人(4人増)、インターンシップなどの「特定活動」が59人(19人増)と続いた。

(北海道建設新聞2020年2月4日付1面より)

 北海道建設新聞2020年2月4日付2面では、全産業の道内外国人雇用状況の記事を産業別の内訳グラフとともに掲載しています。

 本紙のご購読についてはこちらのページからお問い合わせ下さい

 また、紙面のほか、有料の会員向けサービス「e-kensinプラス」の「記事検索コーナー」でも記事をご覧いただけます。詳しくはこちらのページをご覧下さい


関連キーワード: 人材確保 海外人材

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 日本仮設
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,643)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,446)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,112)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (997)
おとなの養生訓 第109回「うろ」 ホタテの〝肝臓...
2017年03月24日 (718)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。