新球場の関連施設も23年開業目指す BP連絡協が報告

2021年02月25日 17時00分

来場者のバス輸送担当する幹事社も決定

 オール北海道ボールパーク(BP)連絡協議会は24日、北広島市芸術文化ホールで第3回協議会を開いた。新球場だけでなく関連施設も含め2023年の開業を目指していることや、BP来場者のバス輸送を担当する幹事社が決定したことなどを報告した。

進捗状況を把握した

 石狩管内や南空知などの自治体、JR北海道や北海道中央バスといった民間企業で構成。今回から北海道バスと北海道エアポートが加わり34団体となった。

 議事では、北広島市の川村裕樹企画財政部長が分科会の状況を報告した。バス輸送については、JR北広島駅―BP間は千歳相互観光バスと北海道バスが幹事社を担い、同駅西口に乗降場を設置。JR新札幌駅―BP間の幹事社はジェイアール北海道バスと北海道バスで、同駅前広場に乗降場を整備する。どちらも試合が開催されない日も運行予定で、運行ダイヤなど詳細は幹事社を中心に決める。

 福住や江別、清田方面は事業者20社と連携し貸し切りバスで送迎する見込みで、鉄道に関しては新駅の駅前広場に当たる4・2haを対象にどのような機能が必要なのか検討中と伝えた。

 続いて、ファイターズスポーツ&エンターテイメントの三谷仁志事業統括本部副本部長がBPの状況を説明。フェーズⅠとして整備するレストランや宿泊施設、アクティビティー施設の23年開業を目指す考えを示した。

 レストランは自然との融合を感じられる空間とし、宿泊施設では家族向けや富裕層向け、グランピングなど長時間楽しめる多様な宿泊形態を提供する。アクティビティー施設は、子ども用野球場や農業体験ができるファームなどを計画。このほか、道産乳製品の販売や情報を発信するアンテナショップを配置する。

 三谷副本部長は「国内で球場やスタジアムの建設事例は数多くあるが、まちづくりというテーマでの事例は少ない。球場単体ではなく周辺エリアと有機的につながり、試合に訪れる人を楽しませるだけでなく、いわゆる定住人口、関係人口も増やし、新たな日本の地方創生モデルを作りたい」と述べた。

(北海道建設新聞2021年2月25日付14面より)


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