札幌市がアフターコロナ見据え着手
札幌市経済観光局は2021年度、アフターコロナのMICE需要を見極めるため、コンベンションの市場動向調査に着手する。再検討を表明した新MICE施設整備について、今後の整備方針などを考える基礎資料とする。今後の市場動向や需要を予測・分析し、市が目指すべき方向性の検討につなげる。
コンベンションの主催者やキーパーソンらを対象とした調査を予定し、主催者が開催地に求めることやハイブリッド・オンライン開催のメリットとデメリットなどを探る。
コンベンション参加者向けの調査も実施。参加方法やオンライン参加の満足度などニーズの把握に努める。これらの調査結果を踏まえ、市場動向や需要などの予測・分析のほか、市が目指すべき方向性を検討する。
28日に公募型プロポーザルでコンベンションの市場動向等の調査検討業務を公告。予算規模は税込み1000万円で、履行期間は22年3月25日まで。プレゼンテーション審査などを経て、6月上旬にも契約候補者を選定する。
市は1月、札幌パークホテルと一体的な整備を計画する新MICE施設に関し、アフターコロナの需要を見極めるため、ホテルを所有する民間事業者と、23年3月まで再検討期間を設けるとの覚書を交わしていた。
(北海道建設新聞2021年4月30日付16面より)