遠軽町は、2019―23年度を期間とする遠軽地区都市再生整備計画の事業で、22年度以降に町図書館改修や仮称えんがる子ども広場、鉄道広場の整備などに取り組む考えだ。町図書館は地域住民の利便性を高めるための整備を検討。子ども広場は、地ビールレストランだった旧ふぁーらいとの建物を改修し、屋内遊戯施設としての活用を想定する。21年度は設計を進める。
同計画は、町中心部の約29haを対象区域とし、22年夏ごろのオープンを予定している町民センター建設など基幹事業7事業、えんがる子ども広場整備など提案事業5事業の計12事業を盛り込んでいる。中心市街地に新たなにぎわいを生み、人と人との交流を創出することを目指す。
えんがる子ども広場整備は、2000年に建設した岩見通南2丁目の旧ふぁーらいとの建物(RC造、2階、延べ753m²)を改修し、屋内遊戯施設としての活用を検討。遊具の配置など具体的な内容は設計で詰める意向だ。
町図書館はもともと、スーパーだった建物(S造、2階、延べ1448m²)を08年に町が改修し、図書館とした。内部が店舗用のレイアウトとなっているため、間仕切りや学習スペースの設置といった地域住民の利便性を高める改修を考えている。
また、鉄道広場整備は、既存のラッセル車やSL、転車台を公共の西町駐車場に移設をしたい考え。まちなかイルミネーション事業は中心市街地の建物などへのイルミネーション実施を検討する。
21年度は子ども広場を創建社、図書館とまちなかイルミネーションをアトリエアク、鉄道広場をシビテックで、それぞれ設計を進めている。
このほか、老朽化した福祉センター、高齢者センターを解体し、約100台分を見込む駐車場整備、案内看板設置などは22年度以降の着手となるもようだ。
(北海道建設新聞2021年8月31日付15面より)