普通建設事業費2割増、174億円 永山西小設計を計上
旭川市は4日、2022年度予算案を発表した。総額は2859億2312万円で前年度当初を1.7%上回った。一般会計は3.5%増の1658億1000万円で、うち普通建設事業費は20.3%増の174億2135万6000円。総合庁舎建て替えと千代田小改築を継続するほか、豊岡小改築と花咲スポーツ公園の陸上競技場トラック改修に着工。永山西小改築の実施設計費を計上した。(予算詳細は7面に)
特別会計・企業会計は、水道事業が124億6859万6000円で5.7%、下水道事業が136億5102万9000円で1.2%それぞれ上回った。
新型コロナウイルスのワクチン3回目接種、20年度から継続する総合庁舎建て替えの本格化により一般会計は56億8000万円の増額。総合庁舎整備推進費約65億7000万円のほか、関連で家具など開庁準備費に1億4000万円、第2庁舎の大規模改修設計費に2000万円程度を積み上げている。
土木費は149億2192万8000円で1.8%減。道道永山東光線拡幅関連の用地買収受託の完了、平成大橋拡幅の概成などが減少要因だ。
土木で花咲大橋や平成大橋の耐震補強など長寿命化、忠和6条道路のボックスカルバート設置を推進。除雪費は当初予算では過去最大となる34億7692万4000円を充て、市長公約である排雪回数の倍増を継続する。
花咲スポーツ公園は4億3047万3000円を措置して陸上競技場のトラック改修に新規着工。このほか運動公園整備費として東光スポーツ公園の中央広場の造成など2億1540万円を計上している。
学校施設では、豊岡小現地改築の着工費として21年度補正繰り越しを含む6億4374万円を措置。21年度から継続の千代田小現地改築も補正込みで22億7349万円を充てる。永山西小現地建て替えの実施設計費1億1958万円も確保する。
私立認可保育所等建設補助で旭川あかしあ認定こども園改築などに2億1992万3000円を充てる。市営住宅は、21年度に着工した第2豊岡団地改築2号棟B工区の初年度分2億3560万円、忠和団地の3点給湯化など団地改修に2億1484万7000円などが主なところだ。
アイヌ施策推進費には2億1983万円を積み、川村カ子トアイヌ記念館の新館建設などに補助する。老朽化した市民文化会館は大規模改修や建て替えの検討をする委員会を設ける。
ソフト系では、東京事務所を設置してテレワークや企業誘致を強化。中心市街地活性化に向けた新たな電動モビリティーやIT技術を活用した地域情報共有プラットフォームの検討なども盛り込んだ。
特別会計・企業会計で下水道事業は下水処理センター汚泥焼却処理施設改築の継続費が中心。建設改良費は13億8249万9000円となっている。
水道事業は忠別川浄水場の薬注設備、中央監視設備の更新、高砂台調整池移転改築の設備工事により6億7000万円程度増額。建設改良費に41億1205万7000円を積み上げた。
動物園事業は、えぞひぐま館新築の完了により約7億9000万円減の13億2286万3000円となっている。