帯広の経済発展に大きな期待 西3・9再開発が完了

2022年02月28日 18時00分

中心市街地の新たな顔となる5棟の建物がそろった

イトーヨーカドー移転から24年

 イトーヨーカドー移転から24年、事業発表から6年、着工から3年。アルファコート帯広西3・9地区開発(本社・札幌)が進めてきた帯広市中心部の再開発が完了した。2月28日に最後の建築物となる立体駐車場が完成。店舗やマンションなど新しい建物が並ぶ中心市街地に、帯広経済発展への期待がかかる。

 1998年に帯広中心部にあったイトーヨーカドー帯広店が郊外に移転。空き店舗は約20年にわたって所有者が二転三転し、さまざまな計画が浮かんでは消える状況が続いた。

 流れが変わったのは2016年。アルファコートが店舗を取得し、帯広市西3条南9丁目周辺の2haで再開発を展開すると発表した。18年からは店舗と隣接する市営駐車場などを解体し、新施設に着工した。

 20年4月に帯広経済センタービルと200台収容の駐車場棟が完成。10月に竣工した19階建てのマンション「ザ・タワー帯広」は住戸147戸が1年足らずで完売した。

 21年11月には旧帯広経済センタービル跡地に建設した店舗棟「帯広西3・9スクエア」が完成。コンビニやスポーツ施設のほか、9日には帯広初進出となるコメダ珈琲店がオープンする。

 2月28日に事業最後の建築物となる立体駐車場「登寿パーキング」が竣工を迎えた。約20年の空白を経て、市中心部に全5棟の新施設がそろった。

 帯広市の米沢則寿市長は「何年にもわたるプロジェクトだったが、大きな変更や遅滞なく終えられて安心した。帯広の発展、まちなかの活性化を考える上で間違いなくプラスになる」とし、「これからの帯広に対する期待感で、いろいろな企業が立地してくれれば可能性が広がる」と展望した。

 アルファコートの樋口千恵専務は「コロナ禍の影響もあったが、無事に全て竣工できた」と関係者に感謝。再開発を機に新しいまちづくりが広がることを期待する。(帯広)


関連キーワード: マンション 再開発 十勝 商業施設

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 日本仮設
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,653)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,455)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,118)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (1,002)
おとなの養生訓 第109回「うろ」 ホタテの〝肝臓...
2017年03月24日 (719)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。