審議会が答申方向性固める
月形町は、2027年4月開校を目指す義務教育学校の設置で、月形中改築に向けた検討を本格化する見通しだ。町民や教育関係者らで構成する義務教育学校設置審議会は、予算確保できれば「月形中改築での設置が望ましい」という答申内容の方向性を固めた。同審議会は25日の次回会合で答申の骨子案を固め、4月に古谷秀樹教育長に答申する予定。最終的には上坂隆一町長が判断した上で、基本構想策定を進める。
義務教育学校設置については、21年8月にまとめた方針を基に、町教委が同審議会に諮問。町行政区連絡会議、月形小・月形中のPTA代表、認定こども園花の里こども園保護者代表、町校長会、町教頭会らで協議してきた。
同審議会は2月28日の会合で答申内容の方向性を最終確認。児童・生徒数の減少などを背景に義務教育学校設置が「必要」とし、設置場所は「月形中敷地」、設置時期は「27年4月開設を基本にできるだけ早い時期」、施設は既存校舎の築年数などを踏まえ「予算確保ができれば月形中改築」がそれぞれ望ましいとした。
敷地内併設を想定していた学校給食センターや学童保育所などの関連施設は、必ずしも同時移設ではなく、今後の検討を求める意向。「事業費を抑えて予算を確保し、新校舎整備を」というのが委員らの共通の考え。
町教委は22日、同審議会の方向性を踏まえ、こども園や小中学校の保護者対象に説明会を実施する予定だ。
町がまとめた方針では、既存の月形中校舎を改修し、不足教室などを増築。大規模改修が必要な学校給食センターや学童保育所などの敷地内併設も検討するとし、整備スケジュールは22年度に基本構想、23年度に基本設計、24年度に実施設計、25―26年度に改修・増築し、27年度開校を想定していた。
既存施設は、1054の1にある月形中が1976年建設。校舎はRC造、2階、延べ2625m²、屋体がS造、平屋一部2階、延べ750m²の規模だ。神園1の月形小は80年建設。校舎はRC造、3階、延べ3666m²、屋体はS造、平屋一部2階、延べ817m²の規模となっている。