事業費22億円 区画整理605ha施工
十勝総合局産業振興部は、畑地帯担い手育成型西中音更地区の2023年度着工を計画している。総事業費は22億5700万円を見込む。区画整理605.7haを施し、農地の急勾配や排水不良を改善する。22年度は調査設計を進め、29年度の事業完了を目指す。
同地区は音更町北西に位置し、畑作4品のほか、ニンジンやアスパラガスを生産。未整備のほ場には急勾配があり、営農に支障が出ているほか、農道が砂利道のため農作物の荷傷みも課題となっている。区画整理や農道を整備し、営農の安定化や大型機械による作業効率向上を図る。受益面積は1071ha、受益戸数45戸となる。
事業の中心である区画整理は、11億2100万円を投じる。整地605.7ha、暗渠210.7ha、心土53.1ha、除れき69.5haに取り組む。
農道2210mの整備は3億4800万円を試算。町道西中音更北15線の1号農道を全幅3m程度から6m(車道4m、路肩各1m)に拡幅。車道をアスファルト舗装し、路面の凹凸による荷傷みを防ぐ。
排水路は1億1200万円を充て、横断管122mを整備する。箱形が幅2.6―2.9m、高さ1.9―2.1m、パイプ型が径700―1100mmとなっている。
測量設計は、22年度に1億円、23年度に2億9900万円で進める。工事は23年度から7カ年で取り組む。