老朽管更新や耐震化に11億円 北黄金浄水場耐震化へ
伊達市は水道ビジョンを改定した。2022年度から10カ年を計画期間とし、水道事業と大滝区簡易水道事業の設備投資について見通しを示した。建設改良費の総額に22億円を試算。水道施設は北黄金浄水場の耐震化を優先し、緩速ろ過池の土木工事に4億4000万円を投じる。管路は老朽管更新や耐震化に11億3000万円を見込む。
市の水道ビジョンは12度に策定。事業の効率化、健全な経営に向けた投資・財政計画などを定め、個別計画や実施計画に反映している。21年度で計画期間が満了したことから改定。人口減に伴う料金収入減、施設更新需要の増大などを考慮して施策を見直した。
市の水道事業は館山、長和、北黄金、黄金の4水系を給水区域とし給水人口は2万8707人。大滝区簡易水道事業は本町、優徳、北湯沢の3水系が給水区域で給水人口は758人となっている。
水道事業の管路延長は24万627m。うち73.7%に当たる17万7256mが未耐震の状況で、更新に合わせ耐震化を進める。水道施設は市内最大となる北黄金浄水場の耐震化を優先し、ろ過池を24年度、配水池を28年度に施工する計画だ。
大滝区簡易水道事業の管路延長は3万7148mで、うち86.1%の3万1995mが未耐震。水道施設は老朽化した機械、電気計装設備の更新を優先し、その後耐震化を進める考えだ。
10カ年の建設改良費は水道事業に20億9077万円、大滝区簡易水道事業に1億1048万円を見込む。
水道事業の内訳は浄水場など施設が9億7047万円、管路が11億2030万円。北黄金浄水場は緩速ろ過池の土木工事に4億4062万円を投じる。
大滝地区簡易水道事業は施設が9948万円、管路が1100万円の内訳となっている。
(年度・水系別の施設整備と管路更新計画については、2022年7月12日付の北海道建設新聞13面をご覧ください)