上部製作と下部工
網走建管は、芭露川大規模特定河川改修について、2023年度に4号橋の上部製作と下部工、8号橋の下部工に取り組む予定だ。いずれも現橋の上流側で架け換える計画。取り付け道路は4号橋が24年度、8号橋が25年度に整備する予定だ。
同川は湧別町を流れる佐呂間別川水系の2級河川。1971年10月の洪水で家屋645戸が浸水する被害が発生したことを受け、74年度に事業化。本川と複数の支川で築堤や掘削などを進めている。これまで佐呂間別川広域河川改修芭露川工区として進めてきたが、21年度に大規模特定河川改修として補助事業化された。
佐呂間別川広域河川改修でサロマ湖の河口から2.5km上流は施工済み。補助事業はそこから上流に向かって3kmを事業区間に定め、掘削55万m³(延長3000m)、築堤1万5700m³(同3560m)、護岸3万8300m²(同5090m)、樋門5基、道路橋2橋の架け換えを計画。総事業費26億円を試算し、30年度の完了を目指している。
架け換え対象の町道芭露4号線道路の4号橋は78年に架設。橋長は72.6m、幅5.5mの3径間で、上部は単純合成桁、下部は逆T式橋台2基と壁式橋脚2基となっている。新橋は橋長を78.2mに延ばし、上部を3径間連続単純鈑桁とする。
70年架設の町道芭露8号線道路の8号橋は橋長58.1m、幅4mの3径間で、上部は単純合成桁、下部は逆T式橋台2基と壁式橋脚2基となっている。新橋は橋長を73.6mにし、幅5.5m、上部を3径間連続単純鈑桁とする考えだ。
23年度以降に道路橋2橋のほか、掘削49万m³、築堤1万3700m³、護岸2万4000m²、樋門2基を残す。