枝幸港小型船だまり整備 23年度以降残事業費は11.7億円

2022年10月25日 17時10分

 稚内開建は、枝幸港本港新港地区小型船だまり整備の2023年度以降残事業費に11億7200万円を試算している。小型船だまりやホタテの衛生・品質管理を目的とした屋根付き岸壁などを整備する。23年度以降は屋根付き岸壁の2棟目やマイナス2.0m物揚場などの整備を進める。

 枝幸町が管理する同港は、1954年に地方港湾に指定。背後地での物資輸送拠点の立地やオホーツク海を漁場とするホタテ貝桁網漁、サケ定置網、毛ガニ籠漁など、地域の基幹産業である水産業の拠点として重要な役割を担っている。

 欧州向け輸出ホタテの生産海域として指定され、15年から輸出を本格化。近年はプレジャーボートなど海洋レジャー基地として利用されている。

 ただ、係留施設の不足で小型船やプレジャーボートが混雑しているほか、港内の静穏度不足から避難船の受け入れに支障を来している。さらに、ホタテのブランド力向上のため、漁獲物の衛生・品質管理強化が求められていた。

 これらの課題を解決するため、97年度に事業化。事業期間は26年度までで、総事業費は68億円を見込む。22年度は南防波堤改良に4000万円、マイナス3.5m物揚場中央改良(屋根付き岸壁)に4億5900万円、防波堤南改良に1500万円を投じている。

 このほかの未着手箇所は本港地区西側の波除堤西(90m)、マイナス2.0物揚場改良(65m)、西船揚場(48m)となっている。


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