沼田町は、老朽化が進む温泉宿泊施設ほろしん温泉ほたる館の大規模改修を検討する予定だ。2023年度から、定山渓温泉などでホテル事業を展開する第一寶亭留(本社・札幌)が指定管理者として運営を担当。今後、宿泊施設のリニューアルなどについて一緒に協議する考え。具体的な方向性がまとまり次第、改修に着手する見通し。
ほたる館は1981年に開業。温泉施設と宿泊施設を備えた平家の宿(RC造、2階、延べ3143m²)と、93年に開業したレストランと宿泊施設の源氏の宿(RC造、7階、延べ4706m²)で構成。客室は35室で最大115人が宿泊できる。
開業時は町直営だったが、93年から町の第三セクターの沼田開発公社、13年からシダックス大新東ヒューマンサービス(本社・東京)がそれぞれ運営してきた。
第一寶亭留は指定管理者として22年度から5年間、ほたる館とキャンプ場などがある幌新いこいの森公園を運営する。同社は札幌市の定山渓第一寶亭留翠山亭や千歳市の支笏湖第一寶亭留翠山亭、富良野市のフラノ寶亭留などを展開。町は実績やノウハウを生かしたほたる館の運営を期待し、魅力ある宿泊施設になるようリニューアルを一緒に協議し、大規模改修したい考えだ。