残事業費は9.2億円
釧路建管は、久著呂川河川総合流域防災の2023年度以降残事業費として、9億2246万円を試算している。帯工や水辺林などの整備を残す。23年度は帯工1基を計画している。
釧路湿原北部に位置する久著呂川は釧路川水系釧路川に流入する1級河川で、鶴居村と標茶町の町村界付近を流れる。土砂流入量増加による乾燥化の進行に伴いハンノキ林が拡大し、湿原の環境が急激に変化。そのため道が上流区間、国が湿原につながる下流区間で対策を推進している。
同建管は03年度から保全・再生事業に着手。総事業費に41億9300万円を試算し、28年度の完了を目指す。
全体の計画延長は1万4500mで、このうち2650mを対象に河道の安定化に取り組む。帯工や土砂調整地、水辺林・川の流れを抑える緩衝帯6万1000m²を整備する。
23年度以降に帯工6基、水辺林・緩衝帯6万1000m²を残す。環境や流砂量への効果も検証しながら施工する考えだ。