前年度比8%増の7893億円 大成が3年連続首位
北海道建設新聞社は2022年度のゼネコン道内受注高ランキングをまとめた。大成建設が726億円を積み上げ3年連続で首位に立った。2位の岩田地崎建設は民間建築を中心に659億円を受注。3位に鹿島、4位に伊藤組土建が続く。上位50社の受注総額は7893億8002万1000円で前年度を8.4%、613億円上回り、過去16年間で最高となった。
上位10社は、道内業者が4社、東京本社が6社。調査の集計方法を暦年から年度に変更した07年度以降で見ると大成建設、岩田地崎建設、中山組、熊谷組が自己最高額を更新した。
大成建設は調査対象企業で初めて700億円台に乗せた。官庁土木で251億円、民間土木で237億円を獲得し、官庁、民間の土木部門で首位。第3四半期(10―12月)に幌延深地層研究計画地下研究施設Ⅲ期等、第4四半期(23年1―3月)に北海道新幹線琴平高架橋、北海道縦貫自動車道七飯町大沼トンネル西大沼工区をそれぞれ共同体メインで受注した。
岩田地崎建設は民間建築で384億円を積み上げ、同部門で首位となった。第4四半期に賃貸施設や病院改修、工場、事務所、特養施設などを手堅く受注。土木では道新幹線大新高架橋外1、国道239号苫前トンネルをそれぞれ共同体サブで請け負った。
上位50社の受注総額を官庁、民間で分類すると、官庁は3763億8339万9000円で38%増えた。民間は4129億9662万2000円で9・3%減少した。
土木、建築別の額は、土木が4282億4097万9000円で45・4%増加した。内訳は官庁が3340億28万9000円で47・2%伸び、民間が942億4069万円で39・2%増えた。
建築は3611億3904万2000円で16・7%減少した。内訳は官庁が423億8311万円で7・6%減り、民間も3187億5593万2000円で15・8%減った。
回答を寄せた51位以下を含む1社当たりの平均受注額は、44億3862万円で前年度を3億3000万円上回った。
この記事は北海道建設新聞北海道建設新聞2023年5月10日1面に掲載、WEB用に一部抜粋しています。
同面にはゼネコン道内受注高ランキング1位から50位までの企業の受注額や内訳などをまとめた表を掲載しています。また、6、7面には51位以下の企業を掲載しています。閲覧は新聞本紙をご覧ください。
このほか、e-kensinプラスの「ゼネコン受注高」コーナーでもexcel形式でデータを公開しています。