砂利道5km改良舗装へ
根室振興局農村振興課は、2023年度から2カ年かけて農道・集落道整備高度化型歯舞地区の計画策定に取り組む。既存の砂利道道約5kmを改良し舗装を施す方針で、総事業費は12億円と試算している。
対象となるのは、根室半島を南北に縦断し歯舞地区と豊里地区を結ぶ延長5039mの路線。一帯は大規模酪農が営まれ、受益農家3戸の通作や収入、生活道路として利用されている。
現況は造成幅員6.5m、車道幅員5m。1978―80年度の団体営農道歯舞地区などで整備された。起終点とも道道根室半島線に接続する。
大雨や融雪によりぬかるみが生じやすく通行に支障が出ているほか、経営規模拡大に伴い大型車種の導入が必要なため、地元は走行しやすいよう舗装化を求めてきた。
事業期間は25―32年度の8年間と想定。舗装化するに当たり、幅員は実際の交通量を踏まえ造成6m、車道4mに縮小されるが、地元も納得の上で計画を策定した。
事業費は工事費9億1000万円、測量試験費2億円、用地・買収費9000万円を見込む。詳細は2カ年の調査計画で詰める。