札幌市都市局は、2015年度に星置スケート場を全面改修する。総事業費は約6億円。建築、機械、電気の3件に分け、いずれも成績重視型制限付き一般競争で近く公告する見通しだ。
手稲区星置2条1丁目に位置する同スケート場は、1985年の建設。30年が経過したことを受け、老朽化対策として初めて全面改修に踏み切る。
現況規模はS造、平屋、延べ約3170m²。30×60mのスケートリンクと選手控え室4部屋のほか、機械室や電気室、整氷車を収納する製氷室などがある。通常時にはアイスホッケーとフィギュアスケート競技に使用されている。
屋根や内外壁の改修に加え、倉庫やプロパン庫などの付属棟3棟を新設する。屋根は断熱パネルで全面を覆う。このほか電気関係では受変電や電灯、弱電設備を更新。機械は冷暖房、衛生設備と冷凍機を入れ替える。
債務負担行為を設定し、3月中旬に公告する予定。4月中旬の着工、10月下旬ごろの完成を見込む。工事に伴い、6―10月は休館となる。
市観光文化局スポーツ部の担当者によると、同スケート場には観客席がないため、2017年に札幌と帯広で開かれる冬季アジア札幌大会では、アイスホッケーの練習用会場として利用する見通しにあるという。