帯広市川西農業協同組合(帯広市川西町西2線61、有塚利宣組合長)は、月内にもタマネギ選別貯蔵施設新設を一般競争公告する予定だ。規模はSとRCの混構造、平屋、延べ約3500m²で、総事業費は約18億5000万円を見込む。主体や設備を分割発注するかなどは近く決める。7月の入札後、9月に着工し、2016年2月末の完成を目指す。
加工・業務用野菜の輸入が増加傾向にある状況で、国内シェアの奪還に向けて国は、15年度の道内加工・業務用タマネギ作付け指標面積を拡大。JA帯広かわにしは前年度の7・5倍となる83haを確保した。
生産量増加に対応するため、地元農家39戸が14年12月に生産組合を設立。これまでは農家個人が選別や出荷をしていたが、施設で一括で作業して効率化を図る。
農林水産省の強い農業づくり事業補助金を活用して帯広市別府町零号29に建てる。設計は北農設計センターが担当した。
選別貯蔵施設にはコンテナ3572基を備える。貯蔵量は4465㌧。選別箱詰めラインによる1日当たりの選別量は70㌧を見込む。