小樽建管は8日、9月17日に開札した泊共和線国富2号トンネル新設の総合評価結果詳細を公表した。14者が応札し、技術加算点が53・8点と最も高く、入札額も31億600万円で最高額だった、道内企業で構成する岩田地崎建設・吉本組・佐々木組共同体が落札した。技術加算点は、42・483点が最低で、ばらつきが目立った。
標準型総合評価の確実性審査方式。3番札まで確実性審査係数が0・333点となって技術加算点が減点された。
泊原発による災害や、日本海沿岸津波発生時に周辺住民の緊急避難路としての重要性を踏まえた技術提案を求めたことのほか、改正品確法に伴い地域の担い手確保・育成に関する提案を追加したことが、技術加算点に大きく影響したとみられる。
国富2号トンネルは延長1544m、幅員8m。NATM工法で施工する。WTO政府調達協定対象案件で、工期は2018年2月13日まで。第4回定例道議会での議決後、12月に本契約して着工する予定だ。
総合評価結果は次の通り。(①入札額②技術加算点③評価値)
◇泊共和線国富2号トンネル▽岩田地崎・吉本・佐々木JV=落札①31億600万円②53・8③4・9517▽伊藤・草別・長JV①30億9700万円②47・767③4・771▽三井住友・新太平洋・中塚JV①31億50万円②45・233③4・684▽佐藤・山田JV①30億9680万円②43・9③3・7009▽西松・荒井・広野JV①30億9743万1000円②50・333③4・8533▽熊谷・西江・石山JV①30億9699万9000円②42・483③4・6005▽鉄建・札建・生駒JV①30億9800万円②44・15③4・653
▽鹿島・宮坂JV①30億9900万円②45・6③4・6982▽前田・協成・タカハタJV①30億9695万4000円②46・2③4・7207▽大林・福津・和田JV①30億9520万円②46・1③3・7267▽清水・岩倉・近藤JV①30億9730万円②45・9③4・7105▽戸田・中山・阿部JV①30億9695万4000円②45・7③4・7046▽飛島・菱中・白木JV①30億9460万円②43・25③3・6967▽奥村・新谷・久保JV①30億9740万4000円②45・783③4・7065