小樽市は、道から移管を受けた市営若竹住宅3号棟を建て替える。2016年度に基本・実施設計を進め、順調なら17―18年度の2カ年で施工する計画だ。既存の3号棟と同規模を確保し、戸数を40―50戸程度と見込んでいることから、6億円を上回ると推定される。
同棟は、JR小樽築港駅に近い国道5号沿いの若竹町14に所在。1974年に完成した。同棟の小樽市街地寄りには国道に沿って1―2号棟が並んでいるが、これらは既に耐震補強と全面的改善を終えている。
当初は12年4月に市へ移管した3号棟についても同様な対応を予定していたが、1―2号棟とは構造が違うため、耐震補強に多額の費用を要することが判明。建て替えに切り替えた。
現存の3号棟の規模はRC造、7階、延べ3819m²。2DK59戸と集会室1室があり、1階には企業の事務所や店舗が入居している。
市は、新住棟の規模をRC造、7階とし、延べ床面積もほぼ現状通りとする方針。1階のテナントとは移転補償について交渉しているところで、これがまとまれば1階も住戸スペースとなるほか、全体戸数を現状よりも減らす意向のため、戸当たり面積は拡大するとみられる。
担当者は「あくまで計画段階なので、建て替え時期や規模などは変更する場合がある」と話している。