札幌建協が創立100周年に向けカウントダウンイベントを発表

2016年01月19日 19時06分

 札幌建設業協会(81社)の岩田圭剛会長は19日、札幌市内の北海道建設会館で、創立100周年記念カウントダウンイベントの概要を発表した。5月30日の記念式典まで「ただいま工事中写真展」など多彩な行事を展開。創立母体が同じ北海道建設業協会と共同で、道庁赤れんが庁舎前アプローチをれんが舗装するプロジェクトも進める。

 イベントは、2月12―15日に札幌駅前通地下歩行空間で開く「ただいま工事中写真展」が皮切り。会員企業に勤める社員や高校生が撮影した現場の写真100点以上を展示する。

 第2弾として、札幌市強靱(きょうじん)化セミナーを3月14日に開催。市が策定中の地域強靱化計画に反映してもらうため、建協が独自にまとめた計画を報告する。検討委員長の岸邦宏北大大学院准教授が基調講演し、パネルディスカッションする。

 第3弾は、4月にリサイクルパウダーを札幌市少年軟式野球連盟に贈呈する。建築現場で端材として出る石こうボード廃材を再生したもので、年間100袋(約2㌧)を2020年度まで5年間贈る。

 式典当日は記念講演会や祝賀会を催すほか、出席者に記念誌を配布し、次の1世紀に踏み出す行動宣言を紹介する。100周年記念事業は実行委員会(委員長・坂敏弘副会長)が企画した。

 道建協と共同で進める赤れんがプロジェクトは、庁舎前のインターロッキングを除去し、新しいれんがで札幌の観光名所を演出する。長さ200㍉、幅100㍉、高さ60㍉のれんがを広さ274m²に1万4000個以上敷き詰める。

 れんが舗装の中央には、道内179市町村の市町村名や地元の紋章、花、鳥、マスコットなどを彫ったデザインれんがを敷く。各地の小学校に依頼し、焼成前の乾燥れんがに「私のまち」を題材にイメージした図案を描いてもらう。道建協が記念式典を開く10月27日までに完成させる。

 札幌建協は1916(大正5)年創立の札幌土木建築請負業組合を前身とし、66年に現在の名称となる。2010年には一般社団法人化した。 昭和初期の失業者対策や戦後の復興に尽力したが、07年以降全国大手、準大手42社が脱退し、危機的な状況にも直面した。

 会見で岩田会長は「先達の先見性や実行力といった功績で危機を乗り越えた。これからも技術者集団として社会資本整備を通じ、地域に貢献したい」と抱負を述べた。


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