札幌市は、真駒内駅前地区に延べ約1万1000m²の南区複合庁舎建設を構想している。真駒内中と道警宿舎、駐車場、駐輪場の約3万1000m²の敷地を活用する計画。併せて生活利便機能をメーンに持つ民間施設導入も目指している。同地区の土地利用検討業務は公募型プロポーザル方式で受託者を選定することとし、9日付で公告した。地区内に導入する機能のほか、にぎわいや交流の創出方法などの検討を求める。
市は2013年度に、真駒内駅前地区まちづくり指針を策定した。老朽化が進む周辺の市有施設建て替えを視野に、地区の再編を目指すという内容。南区役所や区民センター、旧真駒内緑小跡地(まこまる)が位置する真駒内幸町2丁目を「中学校エリア」とし、将来的な真駒内中の改築用地に位置付けている。
今回土地利用を検討するのは、地下鉄真駒内駅に面した真駒内幸町3丁目の「公共・民活エリア」。通過型から滞留、交流型の駅前地区へと転換を図り、南区全体の魅力向上を目指す。現在は容積率200%、建ぺい率60%の第1種中高層住居専用地域に指定されているが、近隣商業地域や商業地域への変更も視野に入れている。
市は前提条件として、同エリア内へ南区複合庁舎建設を提示。盛り込む想定機能は区役所や区民センター、保健センター、保育・子育て支援センターなど。このほか500m²程度で南東向きの保育・子育て支援センター園庭や、駐車場、駐輪場、広場などの公共空間を備え、民間施設は市有施設とは別棟とすることを想定している。
整備時期は、19年度の策定を予定する仮称・真駒内駅前地区まちづくり計画内で固める。
土地利用検討業務の予算規模は400万円程度。業務期間は17年3月28日までとなる。企画提案書などは6月3日までにまちづくり政策局都市計画部地域計画課調整担当までに提出すること。22日にプレゼンテーションを実施、6月末までに受託者を決める予定だ。