網走市は6日開会した定例市議会で、市有財産整備特別会計に市有地造成費など2億9185万5000円を追加する補正予算案を提出した。日本ガイシ(名古屋市瑞穂区須田町2の56、大島卓社長)が呼人地区のグループ企業工場増設に向け北側敷地2万4465m²の購入を希望していることから、市は民地買収や土地の造成をした上で2017年12月までに引き渡したい考えだ。
造成、売却を予定するのは網走市呼人528の2ほか7筆の市有地1万8769m²と呼人547の1ほか1筆の民有地5696m²。南側の呼人534の2には同社グループ企業のNGKオホーツクが治具工場を構えており、工場増設に向け土地の購入を計画しているもようだ。
購入予定地は現工場より高い場所にあり、間には市道呼人工業団地線もあるため、市が隣接民有地を購入し、市道の付け替えと土地をなだらかにする造成工事を施した後に売却することにした。
造成工事は雪解け後の着工となる見通しのため、予算は繰り越し前提で措置。8日の市議会総務経済委員会で審議し、15日の閉会をもって日本ガイシとの土地売買予約契約が議決される見込みだ。