幕別に大規模牧場-ノベルズグループが3カ年に73億円投資

2017年01月20日 19時04分

 畜産業のノベルズ(上士幌町上士幌東3線259、延与雄一郎社長)を中核とするノベルズグループは、幕別町駒畠地区に大規模酪農牧場を建設する。新設するグループ会社が、ことし春から2019年までの3カ年で乳用牛4300頭を飼養できる牧場施設や国内最大級のバイオガスプラントの建設、26haの用地造成を段階的に進める計画で、投資額は73億円を見込む。着工に向け関係機関と事前協議を進めており、17年内の一部操業を目指す。

 同グループは、グループ会社のノベルズデーリィーファームを11年に設立し、清水町で酪農牧場を運営している。15年度の生乳出荷量は1万3000㌧。現在の飼養頭数は2000頭で、年間生乳出荷量2万㌧を目標に増頭、増産を図っている。

 2カ所目となる新牧場は、幕別町弘和106ほかに建設。牧場がフル操業となる20年の生乳出荷量は4万7000㌧を想定。同年のグループ全体の出荷量は、清水町の牧場と合わせて8万5000㌧を推定する。

 バイオガスプラントは畜産系バイオマスを原料とし、発電出力は2系統800㌔㍗を計画。グループ会社の御影バイオエナジーが清水町に建設し、今春の稼働を予定するプラントと同じ仕様とする方針だ。

 発電の際に有機肥料の消化液を生産し、地域の畑作農家に安価で提供する代わりに、乳用牛の飼料となるデントコーンの栽培を委託する考え。畜産と耕作の連携を図り、循環型地域農業経済モデルとして雇用創出や定住人口増加など地域の活性化につなげる。


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