札幌市都市局は2017年度、中央図書館の大規模な保全改修に取り組む考えだ。4月中旬にも主体、機械、電気をそれぞれ1、2件程度ずつ公告し、18年春の竣工を目指す。総事業費は約16億円。
中央図書館は中央区南22条西13丁目に位置。施設規模はSRC造、地下2地上3階、延べ約1万1000m²となっている。1991年に竣工した。
工事中は図書の事務作業を行う仮設事務所を東側駐車場に設置。臨時カウンターを開設し、図書の予約や貸出、返却などを受け付けるが、閲覧は不可。また、別途発注となる仮設事務所設置に伴い、東側駐車場も17年5月ごろから利用できなくなる。
建築では外壁や屋上防水、建具、特定天井の改修、外構補修のほか、点字ブロックや手すりを取り付けるバリアフリー改修も実施。これらは1件にまとめる。
機械では冷暖房などの空調設備と、給排水など衛生設備の更新で発注を2件に分ける意向。電気では受変電設備や火災報知機、照明器具、放送設備などを一括し、1件の工事とする予定だ。
実施設計は建築をアリス設計、設備を北洋設備設計事務所が担当。業務完了時期は、いずれも3月上旬となっている。
図書館事務機能の引っ越しが終わる8月ごろから、工事が本格化する見通しだ。