独立行政法人航空大学校(宮崎県宮崎市赤江飛江田652の2、台木一成理事長)は、帯広市にある帯広分校の学生寮と航空機格納庫を増築する。2018年度の入学者増員に伴う施設拡張。格安航空会社(LCC)の普及などを背景に航空業界が発展する一方、深刻化するパイロット不足に対応する。
同校は日本唯一の公立エアラインパイロット養成機関。宮崎本校のほか帯広、仙台に分校を持っており、学生は2年間の教育課程の一環として、3カ所全てでフライト実習を行う。業界のパイロット不足に対応するため、18年度入学生の定員を72人から108人へと、1・5倍に拡大。これに備え、帯広分校の施設を拡張することにした。
帯広市泉町西9線中8の12にある帯広分校の既存寮は、2人部屋を20室備える。新たに2人部屋を10室増やす計画で、RC造、2階、延べ423平方㍍の規模で新寮を増築。また、航空機の拡充に伴い、格納庫をS造、平屋、延べ743平方㍍の規模で増築する。
設計は益田設計(本社・宮崎)が担った。18年3月末の完成を目指している。
学生寮・格納庫の増築工事と監理業務は、一般競争で8月31日に公告済み。工事は国土交通省の建築A、B、C等級、監理は建設コンサルA、B等級を対象とし、13日まで参加申請を受け付けている。入札は工事が10月3日午前10時、監理は同午後2時に法人所在地の宮崎本校で行う。