旭川建管は、剣淵川改修剣淵川上流工区で2018年度以降に11橋の架け換えを予定している。内訳は、本川の剣淵川地区が日輪橋など8橋、支川のマタルクシュケネブチ川が目黒橋など3橋。18年度は、詳細設計を終えている5橋のうち支川の目黒橋に着工したい考えだ。
剣淵川は和寒町内の農地や士別市内の市街地などを流れ、天塩川に合流する1級河川。2000年の洪水で上流の農地などが浸水被害に遭い、02年度から治水対策を開始。川幅の拡幅に伴い順次下流から橋梁を架け換えている。
目黒橋は、和寒町の町道20線上にある橋長12・6m、全幅員7・2mの単径間単純PCホロー桁橋。新たに架け換える橋梁は、上部が鋼・コンクリート合成床版桁、下部が杭基礎の逆T式橋台2基で橋長33・5m、全幅員7・2mとなる単径間橋を計画。詳細設計は13年度に北海道土木設計が担当した。
18年度に予定する工事は下部の着工を見込む目黒橋のみで、そのほかは19年度以降に着工する予定。17年度は、予備設計が終わっている本川の清月橋と支川の松風橋、若松橋の詳細設計を仕上げる。予備設計も未着手の橋梁は本川で3橋あり、橋梁管理者と協議し施工方針を固めた後に順次設計に取り掛かる方針だ。
架け換え対象のうち設計済みの橋梁の概要は次の通り。(①現橋②新橋、表記がないものは単径間、詳細設計後の数値)
◆剣淵川地区
▽日輪橋①単純活荷重合成I桁橋27・8×7m②単純非合成板橋37・4×7m▽6号斜橋①鋼I板橋12・7×4m②単純合成板橋33・1×4m▽清月橋①単純活荷重合成H形鋼橋20×7・5m②単純非合成板橋33×7・5m(予備設計後)▽蚊竜橋①プレテン単純床版橋14×8m②単純非合成鋼板橋42・7×8・5m▽高砂橋①プレテン単純床版橋11×8・5m②2径間連結プレテンPC中空床版橋32×8・5m
◆マタルクシュケネブチ川地区
▽目黒橋①単純PCホロー橋12・6×7・2m②鋼・コンクリート合成床版橋33・5×7・2m▽松風橋①単純非合成鋼板橋34・9×7・5m②単純非合成鋼板橋51×7・5m(予備設計後)▽若松橋①単純PCホロー橋13・5×7・5m②単純PCホロー橋24・9×7・5m(予備設計後)