被災地たずねて (1)復興へ刻む確かな歩み

2015年11月17日 10時28分

山下地区の災害公営住宅

 宮城県山元町は、県南に位置し、福島県との県境にある、人口1万人ほどの小さな町だ。この町にも津波は押し寄せ、町の約4割が浸水し、600人以上の尊い命が失われた。

山下地区の新駅周辺整備

 町では復興計画として、コンパクトシティの形成を掲げた。町内に3つの市街地を作り、町民の住まいと町民の生活を集中させるものだ。市街地は「山下地区」「宮城病院地区」「坂元地区」の3つ。このうち、山下、坂元の2つの地区では順調に復興が進んでおり、15年度末には市街地のほぼ全てが完成する予定だ。

 津波で流されたJR常磐線は内陸側に移設し、山下、坂元の2つの市街地には新しい駅舎も完成する。

道路も住宅も何もかもが新しく

 寸断されたJR常磐線は、現在は隣町・亘理町の浜吉田駅までが運行されているが、内陸側に移設することで浜吉田駅―相馬駅(福島県)が開通する。開通は16年度中の予定だ。

(2015年11月17日掲載)


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