被災地たずねて (3)市街地整備をCM方式で

2015年11月19日 10時28分

見晴台から見る坂元地区

 山元町の南側では坂元地区の市街地整備が進む。こちらも住宅の整備が進められており、これから駅舎の新築も始まる。工事現場を見下ろす坂道の途中には〝晴台〟が設置され、少し高い場所から市街地形成の様子を観察できる。

 山元町の市街地整備は、他の自治体に比べてスピードが早い。その理由は、市街地整備を設計・施工一括方式(CM方式)で発注したためだ。山下地区はフジタ・大豊建設・橋本店共同体が、坂元地区は鴻池組・上の組共同体が一体的に整備している。

活発なダンプの往来

 当初の英断が効を奏し、県内でも復興のスピードはトップクラス。復興が遅れる県北に比べ、復興のスピードが速い県南ではダンプの往来も活発だ。

 山元町は福島県との県境。福島へ向かうダンプも多い。この日、町内で見かけたダンプのナンバーは全て宮城だったが、役場の人によると、旭川や帯広ナンバーの車両も走っていることがあるといい、つい最近は沖縄ナンバーのダンプも走っていたそうだ。

磯浜漁港に隣接して進む防潮堤の建設

 新たな市街地整備が進む一方、もともといた場所に家を建て直す人たちもいる。また、海のすぐそばにあった中浜小は震災遺構として保存することが検討されており、保存方法などについて、これから考えるという。

 山元町は、いちごやリンゴなどの果物だけなく、ホッキ漁も盛んな町だ。農家や漁師の生活を再建させるための整備はいち早く行われたが、町にある磯浜漁港でも速やかにがれきが撤去され、船も真新しい。漁港は平穏そのものだが、その隣りでは防潮堤の整備が着々と進んでいる。

(2015年11月19日掲載)


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