衆院選挙戦真っただ中である。それにちなみきょうはご隠居、熊、与太郎3人の長屋政治談議をお聞かせしたい。ご隠居「おまえたち、もう決めたのかい」
▼与太郎「困っちゃうよ。俺うどんがいいから」。ご隠居「おいおい何の話だい」。与太郎「モリだカケだって叫んでるあれだろ。そばの好みくらいであんなに騒がなくても」。ご隠居「あれは野党が安倍首相を攻撃する決まり文句だよ。私が言うのは衆院選」。ご隠居「熊はどうだ」。熊「それがさっぱりよ。党が急にできたり消えたり一体どうなってんだ」。ご隠居「もっともな疑問だ。そうだな、ここに弁当があると思いな」。熊「よしきた」。ご隠居「民進党から和風のおかずを移して増量し、緑色で目を引かせたのが希望の党」
▼熊「なるほど」。ご隠居「で、残ってしまった中華をまとめたのが立憲民主党というわけだ」。与太郎「ほら見ろご隠居、弁当だなんてやっぱり昼飯の話じゃないか。俺はうどんがないなら米の飯をたらふく食いたい」。ご隠居「とんちんかんだが案外的を射てるかもしれん。要は何を食べたいかだ。定番の幕の内か、おかず使い回しのユリ弁当か、またはこてこての中華詰め合わせか」
▼熊「きのうの新聞に序盤は与党が優勢って出てたぜ。食い飽きてはきたけど幕の内にするか」。ご隠居「おいおい少しは自分の頭で考えな。時に与太郎は」。与太郎「おいらは飯が大盛りならそれでいい」。ご隠居「分かった分かった。一俵でも二俵でも好きなだけ食べな」。与太郎「二俵は食えねえ、一俵(一票)で十分だ」。