札幌市は9日、日本オリンピック委員会(JOC)に対し、2026年冬季五輪・パラリンピックの立候補プロセスに参加する意向を文書で提出した。JOCは同日を国内都市の意向確認期限としていて、10日に開く常務理事会、15日の理事会に報告する方針で、今後はJOC側の意思決定が注目される。
国際オリンピック委員会(IOC)は、26年冬季大会の立候補プロセスについて「対話ステージ」と「立候補ステージ」の2段階を経て、19年9月のIOC総会で決める方針を打ち出している。JOCでは、対話ステージに参加する国内都市を9日まで募集していた。
対話ステージへの参加は18年3月31日が期限。今後は参加意向を踏まえ、JOCが日本としてプロセスに参加するかどうかを判断し、理事会等で意思決定する見通し。
札幌市は、昨年11月に開催提案書をJOCに提出。現在は最大で約4560億円に上る費用の削減に向け計画の見直しを進めている最中で、IOCの助言を得て計画を精査できる対話ステージ参加を正式表明した。