室蘭開建は、室蘭側の橋脚が被災した白老町内の延長109mの竹浦橋について、全面的に架け換えるか、架け換えは落橋の恐れがある室蘭側約50mにとどめ、白老側の約50mは補強で対応することを検討している。室蘭側約50mについては、仮橋設置を担当した岩田地崎建設が近く下部と上部の撤去に取り掛かる予定だ。
札幌と室蘭を結ぶ大動脈の36号上にあり、白老町北吉原で敷生川をまたぐ竹浦橋の既存橋は、橋長が109m、幅員が7・5m。上部は3径間連続RCT桁橋2連、下部は控え壁式橋台2基と壁式橋脚5基で構成し、上流側には橋長112mの歩道橋が設けられている。
2017年9月に道内を襲った台風18号の影響で、車道橋のうち室蘭側のP5橋脚が60cm沈下。主桁と路面の一部が落ち込み、ひび割れが発生した。同開建は橋を含む前後を通行止めにし、海側への仮橋架設を緊急随契で岩田地崎建設に発注した。仮橋は8径間、橋長140mで、前後の取り付け部分を含む400mの仮設ルートは10月27日に開通した。
ただ、本体のひび割れは広がっておりこのままでは落橋の恐れがあるため、同開建は室蘭側の上部約50mとA2橋台、P4、P5橋脚を撤去することにした。仮橋と現橋の間に桟橋を設け、部分ごとに切断しながらクレーンでつり上げる方法を想定している。