分譲など好調に推移し住宅着工高水準 17年の道内35市

2018年02月09日 08時30分

 2017年の道内35市新設住宅着工戸数がまとまった。前年比1.9%、597戸増の3万2844戸となった。国の低金利政策や住宅ローン減税、消費増税の先送りなどの影響で、分譲住宅などが好調に推移した。過去10年では08年に次ぐ高水準を記録した。町村分を含めた全道分は1.3%、488戸上回る3万7441戸。町村部で前年を下回ったものの、全体では貸家を除く用途で増加した。

 17年の動向を見ると、1月が33.4%増の1371戸、2月が24.6%増の1695戸、4月は全用途で増加するなど出だしは好調だったが、下半期では7、9月を除く各月で減少し、減速した。

 35市の利用関係別で見ると、持ち家が9336戸(1.5%増)、貸家が1万9190戸(0.2%増)、給与住宅が249戸(2・8倍)、分譲住宅が4069戸(6.9%増)だった。

■札幌近郊地域で需要増加

 年間でプラスを維持したのは前年より2市少ない18市。江別や恵庭など札幌近郊地域で持ち家、分譲住宅の需要が増加した。相続税対策として増えていた貸家は減速したものの、依然として高い水準を維持している。

 12月は前年同月比0.3%減の2326戸で、持ち家729戸(4.7%増)、貸家1330戸(3%減)、給与住宅2戸(2倍)、分譲住宅265戸(0.4%減)の内訳。町村を含む道分は1.3%減の2601戸だった。3カ月連続で減少している。

 12月の市別着工戸数は次の通り。(カッコ内は前年同月比)
 ▽札幌1263(5%減)▽函館117(4.1%減)▽小樽8(73.3%減)▽旭川126(26.7%減)▽室蘭36(38.5%増)▽釧路62(25.3%減)▽帯広63(41.7%減)▽北見133(2・1倍)▽夕張ゼロ(増減なし)▽岩見沢49(48.5%増)▽網走6(20%増)▽留萌13(3・3倍)▽苫小牧88(12.8%増)▽稚内ゼロ(皆減)▽美唄1(皆増)▽芦別ゼロ(皆減)▽江別75(2・2倍)

 ▽赤平ゼロ(増減なし)▽紋別3(57.1%減)▽士別ゼロ(皆減)▽名寄1(94.7%減)▽三笠ゼロ(皆減)▽根室10(5倍)▽千歳75(59.6%増)▽滝川32(2・5倍)▽砂川11(11倍)▽歌志内ゼロ(増減なし)▽深川4(4倍)▽富良野19(9・5倍)▽登別8(42.9%減)▽恵庭46(43.8%増)▽伊達15(3倍)▽北広島12(45.5%減)▽石狩35(20.7%増)▽北斗15(28.6%減)


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