滝川・砂川など中空知の大雪 除雪出動へ万全の体制

2018年02月23日 19時00分

 今冬の中・北空知地方は、例年にない大雪に見舞われている。中でも滝川市の総降雪量は、21日時点で例年同期の2・2倍となる981cmを記録。砂川市の総降雪量も同日時点で903cmに達した。そんな中、生活路線を確保し、市民の安全な生活を守るため、行政、除雪業務受託者とも万全の体制を整え日々の出動に備えている。

 滝川市の除雪業務は、滝川環境維持管理協同組合(代表理事・古川広伸極東建設社長)が担当。市内を50工区に分け、組合員16社で延長407㌔の市道除雪に当たっている。

滝川市内では生活路線確保へ懸命の除排雪が続く

 昨年11月から2月15日までに34回出動。除雪対応について同協組の木下善雄事務局長は「10cm以上の降雪または降雪見込みがあるときに、市から出動指令が出る。新雪除雪は午前2時から7時までに完了させ、バス路線など生活路線の確保に努めている」と話す。

 滝川市は15日に災害対策本部を設置し、札幌開建に市道の排雪を支援してもらうなどして対応。3月の定例市議会に、除雪関連の補正予算案を上程することも検討している。

 一方、砂川市の市道除雪は、車道184㌔、歩道51㌔が対象で、砂川道路管理協同組合(代表理事・川端宏昌川端建設社長)が担う。

 体制について市建設部の荒木政宏技監は「今冬の降雪量は、10m降った2011年に迫る。早朝除雪は午前2時から7時まで実施し、状況に応じ出動している」と説明。同市も3月議会での除雪費補正を視野に入れる。

 また、このように出動回数が増えれば、除雪事故防止への対応も必要となる。滝川労基署管内では1月に歌志内市で、建設作業員が屋根の除雪中に転落死する災害が発生。同署は26日に自治体、建設協会へ文書で雪下ろし中の安全対策徹底を要請するなど、大雪による事故防止へ万全の体制を求めている。


関連キーワード: 除排雪・雪対策

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 北海道水替事業協同組合
  • 日本仮設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,389)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,280)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,255)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,099)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (918)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。