▼きのうは普通ならうるう年でもうけものの1日になるはずだったが、こんなおまけならいらない、と思った人も多かったのでないか。本道は29日から大荒れの天気になり、ほぼ全域で暴風雪が吹き荒れた。比較的気温が高かったため、びしょ濡れになりながらようようの体で職場や学校にたどり着いた人もいよう。当方もその一人である。吹き付ける雪で眼鏡も役に立たず、諦めてポケットにしまい込んだ。
▼前線を伴う低気圧が急速に発達しながら本道を通過したとのこと。大気が相当不安定になっていたのだろう。きのうは吹雪の中、時折、雷も鳴った。「身の殻に入りたくなる冬の雷」(杉浦一枝)。突然の雷に肝を冷やした人も少なくなかったはず。札幌管区気象台によると、きょうは冬型の気圧配置が強まり、引き続き広い範囲で暴風雪になる見込みだそう。屋外の現場で作業している人にとっては難儀なことである。天候の急変にはくれぐれも注意し、無理などせぬよう願いたい。
▼そんな悪天のせいでおまけの日を味わう余裕もなく、きょうから年度末3月に突入である。決算に、納期にと、何かと慌ただしい月だろう。政界でも民主党と維新の党が野党再編の総決算とばかりに、今月中の合流を正式決定したそうだ。ぎりぎり間に合ったというところか。新党立ち上げに期限があるわけではないが、夏の参院選を考えれば4月から一枚岩で選挙対策を打てるのは大きい。といっても野合批判あり、両党内で政策の違いありと、当面は大荒れが続きそうな気配だが。