平昌五輪のカーリング女子で銅メダルを獲得した「LS北見」の司令塔藤沢五月選手は、チーム内で「サツドラ」と呼ばれることがあるそうだ
▼道産子にはおなじみの「サッポロドラッグストアー」を模した愛称である。アロマをたいたり薬を出したりと、「女子力」が高いことから「五月ドラッグ」略して「サツドラ」になったのだとか。日本テレビの情報番組『ZIP!』でメンバーが明かし、話題になっていた。会社説明会など採用活動が1日解禁され、2019年卒業予定学生の就職活動がいよいよ本格化の時期を迎える。そんな中、その本家「サツドラ」が始めた新しい採用方法「えらべる制度」が注目を集めているという
▼新卒一括採用を見直し、希望があれば大学1年生から採用面接を受けられるようにしたそうだ。優秀な学生には内定を出すこともあるらしい。学生にとっては選べる、企業にとっては選ばれる制度を目指したものだが、それだけ人材の確保が難しくなっている現実があるのだろう。それもそのはず。厚生労働省が2日発表した1月の有効求人倍率は、相変わらず1・59倍の高水準。本道と高知が共に1・26倍で一番低いのは気になるものの、それでも47都道府県全てで1・2倍を超えているのだからたいしたものだ
▼企業もあの手この手で魅力づくりを進め、それを伝える努力をしなければ、有望な人材は振り向いてもくれないご時世である。応募の少なさに悩みながらも実際にはどうしていいか分からない企業も多いのでないか。力ない「そだねー」の声が聞こえそうである。