プリンスホテル(本社・東京)は、作家の倉本聰氏が監修したレストラン「ル・ゴロワ フラノ」を5月28日に新富良野プリンスホテル敷地内にオープンする。道産食材を活用し、生産者、調理者、スタッフ、客が料理を通じたつながりや楽しさ、面白さを感じられるレストランを目指す。
倉本氏は富良野が優れた観光地であるには「見るべきところと物」「快適な宿泊設備」「遊び」「買い物」「食と飲」の5つの条件が必要としている。プリンスホテルはこの考えに基づき、富良野プリンスホテルや新富良野プリンスホテル「風のガーデン」「ニングルテラス」といった観光施設を整備してきた。
ル・ゴロワはこのうち「食」を提供する施設として考案。倉本氏自身が店舗やロゴのデザインを手掛けた。設計は他の倉本氏監修の飲食店の設計も担当した竹端建築設計室が担った。施工はイワクラホームで規模はW造、平屋、店舗面積は142m²。自然との調和や森との共存といった倉本氏の世界観や、木のぬくもりが感じられる内装が特徴となっている。
倉本氏は料理も監修しており、道産食材の素材本来のうまみを重視したメニューを提供する。具体的には、ちゅう房内へ薪(まき)釜を設置し、薪の火で焼き上げる肉料理を用意するなど工夫を凝らしている。
席数は35席で、15日から予約を受け付ける。問い合わせはル・ゴロワ フラノ、電話0167(22)1123まで。