新1年生を事故から守る

2018年04月02日 07時00分

 新1年生だろう。朝の通勤途中に小学校へ通う練習をしている様子の子どもたちと度々すれ違うようになった。ランドセルは本番までとってあるのか、体と対比すると大き過ぎるリュックを背負い、一人で、またときには友達と一緒に元気よく歩いていく

 ▼まだ早い時期には母親が付き添っている姿も見掛けたが、最近はほとんど子どもたちだけだ。だいぶ慣れたのかもしれない。入学式は今週6日。もうすぐである。新入学と聞くと、大野咲椰さん(小1・当時)のこんなかわいい詩を思い出す。「あのね すごく どきどき してたの だって みんなに給食を つくってあげるのかと おもってたから」(『ことばのしっぽ』中央公論新社)。これからいろいろなことを覚えていくのだ

 ▼給食はもちろん、新しい友達との出会い、世界を広げる勉強など子どもにとって学校は胸躍る場所に違いない。一方で親御さんらは毎日、無事家に帰ってくるまで気が気ではなかろう。中でも一番の心配は交通事故である。道警本部が過去5カ年の統計を基に「小学生の交通事故実態」を調べたところ、学年別で小1の傷者数が最も多いと分かったそうだ。先月公表していた。全学年合計1737人のうち318人が小1という

 ▼事故内容の分析から道警は「男子」「6―7月」「通学時間帯」「飛び出し」「自宅から500m以内」に特に注意するよう呼び掛けている。ただ父母がずっと見ているわけにもいかない。6日からは「春の全国交通安全運動」も始まる。地域全体で子どもたちを守る機運を高めたいものだ。


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